国土交通省は、個室ビデオ店等の建築基準法違反に係るフォローアップ調査の結果を公表しました。この調査は、建築基準法令違反の是正の促進等を目的としており法令違反があった建築物で過去に発生した事案に関連して、同種類似の建築物又は昇降機に関する建築基準法令への適合状況とその是正の状況を平成20年度以降特定行政庁に依頼して実施しているようです。結果の概要は、個室ビデオ店等における違反を把握した物件は、3,368件で、そのうち是正済みは2,386件で是正率は70.8％、未届の有料老人ホームにおける違反を把握した物件は637件、そのうち是正済みは328件、是正率は51.5％、ホテル･旅館等における違反を把握した物件は952件で、そのうち是正済みは400件、是正率は42.0％、病院･診療所の違反を把握した物件は509件で、そのうち是正済みは299件、是正率は58.7％となっているようです。防火設備違反を把握した物件は1,748件で、そのうち是正済みは1,358件で是正率が77.6％、違法設置昇降機違反を把握した昇降機は、2,702台で、そのうち是正済みかつ使用停止中の物件は2,010台で是正率は74.4％となっており、今後も所有者等に対する是正指導を徹底するよう引き続き特定行政庁に要請していくとのことです。