住友林業株式会社は13日、「LCCＭ（ライフサイクルカーボンマイナス）住宅」初のモデルハウス（鳥取県米子市）を、8日にオープンしたと発表しました。「LCCM住宅」とは、建設時、居住時、解体時において省CO2に取り組み、太陽光発電などを利用した再生可能エネルギーの創出により、ライフサイクル全体でCO2収支をマイナスにする住宅のことです。同社では2022年4月、戸建住宅商品の環境フラッグシップモデルとして発売しました（関連ニュースはこちら）。同モデルハウスは、同社岡山支店 山陰営業所に隣接されており、木造2階建て、建築面積121.12平方メートル、延床面積157.13平方メートルです。独自のBF（ビッグフレーム）構法を採用し、可変性が高く、ライフステージに合わせて間取りを変更することが可能なため、建物が長寿命化し、炭素を長期間固定することができるようです。また、光と熱をコントロールする設計を工夫し、9.735kWの太陽光発電システムを搭載するなど、居住時のCO2排出量を大幅に削減し、LCCM住宅の基準に適合するとのことです。構造躯体で使用する木材は41.62立方メートル、炭素固定量は約32t（CO2ベース）、テニスコート約19面分の植林に相当するようです。同社では、木の持つ可能性を独自の視点で研究するWEBサイト「木の家Lab.」のリアルモデルハウスとして、心と体に与える木の効用や、モデル家族（4人＋犬）が送る新しい暮らし方をSNSで発信していくとのことです。