三幸エステート株式会社は12日、2023年9月度の東京都心5区（千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区）および全国6大都市（東京、札幌、仙台、名古屋、大阪、福岡）の大規模賃貸オフィスビル（1フロア面積200坪以上）のマーケットデータを公表しました。東京都心5区の空室率は5.21％（前月比0.08ポイント上昇）と、7月以降ほぼ横ばい、5％台で推移しているようです。新築ビルが空室を抱えて竣工したことに加え、本社移転により生じた募集床が現空となったことが要因のようです。退去前を含む募集床の割合を示す潜在空室率も7.71％（同0.14ポイント上昇）と上昇したとのことです。1坪当たりの募集賃料も2万8,054円（同62円増加）とわずかに増加し、2万8,000円前後での小幅な動きが継続しているようです。リーシング活動が長期化しているビルを中心に、賃貸条件の見直しやキャンペーンが行なわれており、既存ビルと建築中ビルの募集面積は、合わせて65万3,466坪（同1万841坪増）と増加したようです。