株式会社東京カンテイは3日、既存（中古）マンション相場価格の推移（2024年7～12月）調査結果を公表しました。築10年（プラスマイナス5年以内）、最寄駅から徒歩15分以内、既存流通事例数が3件以上もしくは総戸数の2％以上の条件を満たす物件を対象に調査したようです。事例の価格は、同社独自のロジックにより、4階・中住戸・南向きに補正したものを用いているとのことです。首都圏の既存マンション相場価格（坪単価）は、396万9,000円（前期比9.0％上昇）と24期連続で上昇し、通年で力強い上昇度合いを示しているようです。エリア別では、東京都が474万円（同10.7％上昇）、神奈川県では283万円（同5.8％上昇）と2期連続で高い水準を維持しながら、わずかに拡大したようです。また、埼玉県233万3,000円（同3.1％上昇）や千葉県216万9,000円（同2.2％上昇）でもプラスとなったようですが、低い水準にとどまっているもようです。近畿圏は244万3,000円（同5.3％上昇）と2期連続で上昇となり、エリア別では、京都府296万5,000円（同2.8％上昇）の価格水準が最も高いですが、上昇度合いに関しては直近にかけて大阪府248万2,000円（同8.0％上昇）が京都府を逆転しているようです。上昇傾向を維持したのは兵庫県223万1,000円（同2.2％上昇）のみで、滋賀県は165万3,000円（同変動なし）と前期から横ばい、奈良県168万円（同1.5％下落）や和歌山県は126万8,000円（同1.2％下落）ではマイナスを示すなど、同じ圏域内であっても価格トレンドに強弱が見られたようです。中部圏は175万7,000円（同2.4％上昇）と2期連続の上昇となり、4県すべてでプラスを示したのは3期ぶりのようですが、突出しているケースは見られなかったとのことです。