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3.52019
金融庁、アプリで併売可能、金融仲介業の登録制度を一本化へ
金融庁は、業種ごとに分かれている金融仲介業の登録制度を一本化することを発表しました。ウェブを使って商品を販売する企業を対象に一度の登録だけで預金や保険、投資信託などを扱えるようにするとのことです。銀行などは業種ごとに登録をして複数の金融商品を販売していますが、スタートアップ企業にとっては複数の登録制度が参入障壁になっており、規制を緩めて金融への新規参入を促したいもようです。現在の制度では、保険や投資信託を別々に登録しており、手続きにあたってやりとりする行政などの窓口が異なり費用もかかっているため、新たな制度では、入り口の手続きを1つにしてスタートアップ企業の負担を減らすことを目的としているようです。新たな制度のもとで登録すれば、スマートフォンのアプリなどで複数の商品を同時に購入でき、利用者は一つのサイトで商品の特性や手数料などを比べて選ぶことができるようになるとのことです。金融サービスにおいては、異なる金融商品を比べて購入できるサービスが広がることにより保険と投資信託など金融の異業種間での競争が激しくなることを懸念していますが、フィンテックが進み、金融サービスにおいて境界線がなくなり始めたので、金融庁は業態ごとに分かれた現行の法体系の抜本的な見直しを進め、参入しやすい環境を整え、より便利で安価な金融サービスの創出をめざしていくとのことです。