メルカリ傘下のスマホ決済のメルペイが2012年に設立されたOrigami（オリガミ）を完全子会社化すると発表しました。スマホ決済においてソフトバンクグループが手がける「ペイペイ」などIT系大手が利用者を拡大する一方、資金力の足りないオリガミのような独立系事業者は、大規模な還元策に対抗することがでず、テレビCMなどでの広告も大手の決済サービスと比べて数が少なく認知度が高まらなかったことなど還元競争と消費者の認知度向上策において限界があったようです。将来的にオリガミペイのサービスは時期は未定であるものの終了する見通しであり、現在のオリガミペイの利用者は新たにメルペイに登録する手続きが必要になるとのことです。オリガミはこれまで培ってきた加盟店網をメルペイ側に統合するためにメルカリグループも信金中央金庫との提携関係も引き継ぎ、信金中金は全国ネットワークを通じてメルカリグループのサービス拡大の支援を行い、地方においてキャッシュレス化の進展を期待しているもようです。現在、QRコードを利用する決済サービスを全国的に提供する主要なスマホ決済事業者は10社程度とされており、ペイペイやLINEペイ、楽天が手掛ける「楽天ペイ」やNTTドコモの「d払い」など大手IT系への合流を軸にして淘汰が進む可能性があると見込んでいるようです。