SMBC日興証券は、三井物産及び関連子会社のLayerX、三井住友信託銀行とともに、ブロックチェーン技術を活用した次世代アセットマネジメント事業分野において協業を開始し、合同による新会社を設立することを発表しました。1,800兆円超に上る日本の個人金融資産の半分以上が現預金で、また、欧米諸国と比較しても資産運用に供されている割合は低位に留まっていることもあり、高度な専門性をもって証券化及び資産運用機能を担うアセットマネージャーが資本市場の活性化や国民の安定的な資産形成を実現する上で極めて重要となっているとのことです。一方、不動産・インフラを始めとした実物資産の証券化商品の投資環境において、一部の限られた資産において限られた投資家のみがアクセスできているケースも見られ、法制度のみならず証券化及び運用期間中の管理プロセス全体に複数企業が絡み、かつ非デジタルのままになっていることにより高コスト体質となっていることが要因の一つで、大きなイノベーションの余地が残っているようです。今回の協業において、ブロックチェーン技術を活用し効率的な資金調達も視野に入れ、アセットマネジメント機能全体のデジタルトランスフォーメーションにより「取引・管理・執行コストの削減」「運用会社の透明性向上」「ファンド設計の規格化、小口化、適切な流動性の付与」「コスト面等で実現が難しかった資産の証券化」等を実現し、より多くの優良な実物資産の証券化商品をより投資家の利益に資する形で届けたいとのことです。