ブログ

松井証券、投資信託の保有利用者へ信託報酬の一部を現金で還元へ

松井証券は投資信託を保有している利用者に対して、信託報酬の一部を現金で還元することを発表しました。保有残高などに制限を付けずに現金で還元するのは証券業界で初めての試みのようです。同等商品を扱っている証券会社からの乗り換えや資産形成層の獲得を期待しているようです。投信の信託報酬は販売した金融機関と設定元の運用会社、資金管理をする信託銀行の3社で分け合うかたちとなっており、販売会社である松井証券は自社の取り分の上限を年率0.3%とし、それを超える部分は投資家に還元するとし、現在取り扱っている1,200本超の投信の7割以上が対象になるもようです。信託報酬が1.5%で松井の取り分が0.7%の場合、0.3%を引いた0.4%が顧客への還元となり、例えば、保有残高が3,000万円の場合は年間で12万円の還元になるとのことです。申し込みは不要で、毎月15日に顧客の口座に自動で還元する仕組みになっており、証券業界において2019年末から手数料や信託報酬の引き下げ競争が激化しているなか、松井証券は投信の売買手数料を既に撤廃しているもようです。

関連記事

ページ上部へ戻る