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投資信託の「バランス型」投信の資金流入が急減

損失限定をうたい、先物を利用しての運用収益の拡大を狙う商品による基準価格の急落や早期償還が相次ぎ、投資信託の「バランス型」投信の資金流入が急減したもようです。バランス型は株式や債券などに分散投資することでリスクを抑えるといったもので、純資産残高については2019年9月に10兆円を突破し投信市場の2割を占める規模になっており、2020年1月には11兆5,851億円に達したものの、2020年3月末時点の残高は約10兆4,000億円で1カ月で1兆円近く減少し、購入から解約などを除いた純資金流出入額も45億円の流入超となり3年ぶりの低水準に落ち込んだとのことです。なかでも先物取引を使い運用総額を膨らませて収益をかさ上げする仕組みの「レバレッジ型」のバランス型投信が目立っており、週間で基準価格が2~3割下落するものが相次ぎ、バランス型全体の資金流入にブレーキがかかる要因の1つになったようです。また、損失を最小限に抑えることを目指す「損失限定型」では繰り上げ償還が発生しているとのことです。これは、市場のリスクが高まると株式を売って現金などにシフトして損失を限定し、さらに基準価格に下限値を設け、その水準まで下落したら繰り上げ償還する仕組みになっているようです。長期マネーの受け皿としてのバランス型の位置づけは変わらないものの、今後は資産分散に加えて積み立て投資などによる時間分散もより重要との見解のようです。

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