三菱UFJ信託銀行は、上場企業などにコーポレートガバナンス（企業統治）を総合的に指南する新会社「HRガバナンス・リーダーズ」を設立したとのことです。2020年10月から業務を開始し、銀行本体で提供してきたサービスを拡充、3年後には利用者を700社以上に倍増させるといった目標を呈しているようです。新会社では、コンサルタント3人程度をチームとして企業へ派遣し、報酬、指名・人事、ビジョン策定などのサステナビリティー、ガバナンス構築という4つの軸を総合的に手掛け、次期経営者を育てる人事など経営委員会の人選や運営にも有識者として参画し、関与していくもようです。一般的なコンサルは数カ月～半年程度の業務を回転させるビジネスであるものの、新会社「HRガバナンス・リーダーズ」のコンサルは、数年から10年かけて深く、長く、濃い関係を築き提供していくことを目的にしているようです。指名、報酬、監査に加え、人材開発、サステナビリティー、企業文化、エンゲージメント、イノベーションといった多彩な委員会を設け、委員会を介して社外取締役と経営陣を結びつけることにより、社会の要請や企業の成長に貢献してくれる組織づくりを目指しているとのことです。