山口フィナンシャルグループ（FG）やみちのく銀行などの地方銀行がコンサルティング会社と連携して資金や人材などを持ち寄り、中小企業の中国やベトナムなど20カ国を拠点にした海外での販路開拓を支援する取り組みを開始したとのことです。地方銀行は取引先の中小企業の海外進出をサポートするため、中国や東南アジアなどに自前の海外拠点を設けてきたものの、単独での展開には資金や専門人材、情報収集力などで限界があり、複数の地銀が連携することによって、コストを抑え、より強力な体制を整備することができたとのことです。山口FGとみちのく銀行は、地域商社を支援する業務を手掛けているRCGとの業務提携を予定しており、2020年度中に中国やロシア、ベトナムなどに拠点を設置し、5年以内に20カ国程度に拠点網を広げ、商品・サービスの販売先となる現地企業の開拓を進めていき、日系企業と海外企業において、オンライン上での商談サービスを検討しており、専用システムにそれぞれの企業が売り買いしたい材料・商品などを登録しマッチングすることで、実際に現地に行かずに商談ができるよう支援していくとのことです。海外市場に活路を求めることは中小企業の生き残り策の一つであり、山口FGなどは他の地銀との協業によって取引先企業の海外ビジネスを支援し、RCGは地銀の取引先中小企業と海外市場をつなぐだけでなく、地銀が傘下に持つ商社とも連携を行い、地域商社をつくりたい地銀においてはコンサルティングの面においても支援を行うとのことです。