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3メガ銀行、コロナによりリスク資産急増

新型コロナウイルスの感染拡大による資金繰り支援で3メガ銀行のリスク資産が急増しているようです。
6月末の残高は243兆円と3月末比4兆円伸び、銀行が貸し倒れリスクを負わない中小企業向けの信用保証付き融資が多い地方銀行に比べ、大企業向けの自前融資が急増したためとのことです。
6月末のリスク資産の状況を開示資料をもとに集計したところ、三井住友FGが8900億円増の62兆円、三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が3月末比2500億円増の115兆円、みずほFGが3兆円増の65兆円だったもようです。
コロナ禍で3メガ銀は約1.2兆円のトヨタ自動車を筆頭に取引先への融資を増やしており、会計手法の違いなどで単純比較はできないが、3メガ銀とも企業向け融資が膨らんだことがリスク資産が増えた主因のようです。
リスク資産は企業向け融資や個人向けローン、保有する有価証券など貸し倒れや価格変動で損失を被る可能性がある資産を指しており、自己資本をリスク資産で割った自己資本比率は、金融機関の健全性を判断する指標で金融規制上も重視されるとのことです。
リーマン危機を考慮して3メガ銀は資本を厚くしてきており、リスク資産が増えてもすぐに健全性に問題が出る状況にないようですが、感染拡大が長引き企業業績が一段と悪化する懸念は拭えないとのことです。

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