みずほ銀行は2021年1月から、紙の預金通帳を発行する場合に1千円（消費税別）の手数料を取るとのことです。
新たに口座を開く個人や企業を対象としており、手数料のかからないデジタル通帳との選択制とし、利用者をデジタルに誘導するもようです。ネットバンキングの利用を促しながら経費削減につなげるようです。
紙の通帳を有料にするのは大手行でみずほが初めてで、定期口座や普通口座を1月18日以降に開く人などが対象で、紙の通帳を繰り越す時も1千円を徴収するとし、70歳以上の人からは取らず、既存の口座にも適用しないとのことです。
紙の通帳には1口座あたり年200円の印紙税などがかかり、メガバンクは年数十億円の経費を負担しており、他の大手行でも発行手数料の徴収は検討課題となり、有料化する動きが広がるもようです。すでに三井住友銀行と三菱UFJ銀行は特典を設けることでデジタル通帳への切り替えを促しているようです。
みずほの場合、すでに口座を持つ預金者は1年以上記帳しなければ、自動的にデジタル通帳に切り替わるようにするとしており、同行には約2400万の預金口座があり、約半数が対象になる見込みとのことです。毎年1月末に未記帳と判定されると3月上旬に移行するようです。デジタル通帳になっても本人が希望すれば無料で通帳を再発行するとのことです。
20年10月からは振り込みや入出金、税公金の支払いなど8種類の店頭取引を印鑑がなくても済むようにし、来店客が店頭のタブレットを操作すれば勘定系システムにデータを送れるようになり、事務員がデータを打ち直す手間を省けるようにするようです。業務の効率化で浮いた約3千人を23年度末までに資産運用の相談や営業などに充てる計画のようです。