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三菱UFJリースと日立キャピタル春にも合併

三菱UFJリースと日立キャピタルは24日、2021年4月に合併すると発表したようです。新会社の総資産は約10兆円となり、オリックスに次ぐ業界2位とのことです。
三菱UFJリースの大株主である三菱商事と三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が新会社でも大株主となる見通しとのことで、両大株主にとってリースは戦略分野であり、20年3月期の自己資本利益率(ROE)は、低金利下で三菱UFJFGが3%程度にとどまるのに対し、三菱UFJリースは9%程度を維持しており、国内の銀行業務の収益が低迷するなか、顧客開拓にもつながる海外のリース事業を重視し、三菱商事は市況変動で業績が左右される資源分野への依存度を下げるため、リースに注力しているようです。
リースは産業機械や不動産、航空機などを保有し、顧客企業に長期で貸し出すことで契約期間中に分割して料金を受け取るビジネスであり、金利などを基準に決めるリース料は長引く低金利の影響で低いままで、両社の取扱高もここ数年は横ばいが続いているもようです。
危機感を共有する三菱UFJリースと日立キャピタルは16年5月に資本提携を結び、経営統合に向けて協議してきており、業界の推計などによると、日本国内のリース取扱高は約5兆円で、海外は150兆円規模とのことで、設備の賃料で稼ぐ事業から成長が見込める海外の社会インフラや環境・エネルギー分野の事業に軸足を移すとことです。
コロナによる需要減もあって、リース会社は変革を迫られており、経営基盤の強化が課題で、一段の再編に発展する可能性もあるようです。

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