家計簿アプリのマネーフォワードは2021年から、確定申告をスマートフォン上で完結するサービスを始めるようです。家計簿アプリに記録した雑所得や経費などのデータをもとに申告書類を作成し、電子申告できるようにするとのことで、新型コロナウイルス下で副業をする人が増えるなか、日常的に使うスマホを通じて手続きを効率化するとのことです。
これまでは国税電子申告・納税システム「e-Tax」に対応した電子ファイルを出力し、パソコン経由で提出する必要がありましたが、確定申告ソフトの専用アプリで、20年分の受け付けが始まる21年2月から電子申告に対応し、マイナンバーカードに埋め込まれたICチップをスマホで読み取って申告できるようです。
新たに副業を始めた人など確定申告の初心者も使いやすくする狙いがあり、マネフォの家計簿アプリと連携し、事業経費などを選ぶと申告書類を簡単に作成でき、副業で個人口座を使う人も多いことを受け、副業の支出入のみ選んで申告できるとのことです。
確定申告の電子申告が広がっており、19年分の個人の確定申告では、自宅などから申告書が提出できる「e-Tax」の利用者は195万人と前年から6割近く増加し、このうちスマホ経由は約4倍に増え、マネフォの利用者のうち、電子申告の利用者は2割程度のようで、新機能によって手続きのデジタル化を後押しするもようです。