楽天銀行は5日から、自宅を担保に老後資金を融資する「リバースモーゲージ」の取り扱いを本格的に始動するとのことです。
全国670超の店舗網を擁する不動産仲介のハウスドゥグループと連携し、全国の不動産を取り扱うようです。ネット銀行の新規参入は初めてで、高齢化が加速するなか、老後資金を確保したいシニア層のニーズを取り込むもようです。
不動産の債務保証や担保評価をハウスドゥ子会社のフィナンシャルドゥが請け負い、借り入れ時の年齢が50歳以上の人が利用可能で、借り入れ限度額は100万円以上1億円以下とし、毎月の支払いは利息のみで、金利は短期プライムレートを基準とする変動金利で年2回再検討するようです。12月時点では年2.95％で、顧客は店舗に来店せずに申し込みから契約まで完了できるとのことです。
リバースモーゲージはシニア層向けのローン商品で、高齢者が自宅に住み続けながら、持ち家を担保に資金を借りられるというもので、借り入れ人が亡くなった後に持ち家を売却するなどして元本の返済に充てるものです。楽天銀行の商品の使い道は基本的に自由としているものの、老後の医療費や生活資金のほか、リフォーム代金など住宅資金関連を想定しているようです。