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1.132021
銀行預金、12月の伸び率・残高 過去最大
日本銀行が12日発表した20年12月の貸出・預金動向速報によると、全国の銀行の預金平均残高は伸び率、残高ともにこれまでで一番大きくなり、前年同月比9.3%増の802兆8673億円となったとのことです。
経費の抑制や設備投資の圧縮で支出を抑えているほか、企業が手元資金を保持するために社債を発行しており、法人預金が増えているようです。
業態別だと、メガバンクなど都市銀行は10.3%増の427兆1672億円、地方銀行と第二地方銀行の合計は8.2%増の375兆7001億円となり、残高はいずれも過去最高を更新し、地銀・第二地銀では伸び率もこれまでで最も大きかったとのことです。銀行全体の伸び率としては11月も9.0%に達していましたが、12月はそれを上回る結果となったようです。
新型コロナウイルスの感染拡大による経済活動の落ち込みに対応するため、企業の間では手元資金を厚めに保持する動きが続いており、足元では首都圏に緊急事態宣言が発令されるなど、コロナウイルス感染再拡大の影響が大きくなり始めているとのことです。
飲食店の時短営業に伴う協力金など財政出動が、先行きの預金残高を押し上げる可能性もあると日本銀行は予測しているようです。