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9.242021
SOMPO、イタリア農業保険を買収
SOMPOホールディングス(HD)は30億~50億円を投じてイタリアの農業保険大手を買収するとのことです。気候変動で収穫量や農家の収入が不安定になるリスクが高まり、保険の需要が増えているようです。経済環境と連動しにくい農業分野を自動車や企業向け損害保険に次ぐ重要分野と位置づけ、保険の種類と地域の分散を進めるとのことです。買収するのはイタリアで農業保険のシェア1割程度を握るアラ社。ひょう災や強風、霜、長雨、干ばつなど悪天候による損害を補償しており100億円の保険料収入があるようです。農業保険は自然災害で農作物が被害を受けたり、市場価格の下落で農家の収入が減ったりした場合に補償し、地球温暖化を背景に干ばつや大雨などの異常気象が増え、需要が高まっているようです。SOMPOで海外事業を担うSOMPOインターナショナルの保険料収入の2割を農業分野が占めているようです。2018年にイタリアの農業保険代理店を買収したのをはじめ、2020年には米農業保険大手も買収したとのことです。さらに2021年にはタイでサトウキビ農家に干ばつ時の収入減を補償する保険商品を売り出すなど農業分野の強化に取り組んできたとのことです。