楽天グループは30日、傘下のインターネット専業銀行、楽天銀行の上場準備を始めると発表しました。具体的な時期は未定のようですが、上場後も楽天の連結子会社とするもようです。楽天銀行は実店舗を持たず、低コストを武器に顧客基盤を広げているようです。新規株式公開（IPO）を通じた資金調達で、グループ全体の競争力を高める狙いがあるとのことです。IPOが実現すれば、楽天グループとして初の子会社上場となります。東京証券取引所の最上位の市場区分「プライム」を想定しているものとみられているようです。楽天銀行は2001年に開業したイーバンク銀行が源流で、09年に楽天の連結子会社となりました。グループの電子商取引（EC）の支払いや、ネット証券での金融商品の決済用といった利用目的で顧客基盤を急速に伸ばしているもようです。直近の口座数はネット銀行として最多の1123万口座を誇り、総資産は6兆円を超えるとのことです。楽天はECを祖業とし、現在は金融や通信など70以上の事業を手がけているようです。