総務省が5日に発表した9月の家計調査によりますと、2人以上世帯の消費支出は26万5306円と、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.9％減ったようです。減少は2カ月連続となり、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言が9月末まで続いた影響により消費が落ち込んだとのことです。品目別にみてみますと、飲食店での営業時間の短縮や酒類提供の制限で外食が減少した「食料」が3.5％減だったようです。「交通・通信」は6.5％減となり、半導体不足や部品調達難で自動車各社が減産を強いられ、納車の遅れなどから自動車や車関連商品の購入が低迷したとのことです。エアコンや冷蔵庫を含む「家具・家事用品」は15.8％減り、外出自粛で客足が鈍かったほか、一律10万円の特別定額給付金が支給された前年に家電などの消費が伸びた反動が出たとのこです。消費支出は2019年9月と比べても11.6％減と、コロナ感染拡大前の水準を引き続き下回っているようです。