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11.172021
地銀の21年4~9月期、純利益39%増 コロナ融資が支え
上場地方銀行の2021年4~9月期の連結決算が15日に出そろったようです。集計可能な76行・グループのうち、65行の純利益が前年同期比で増え、百十四と福島の2行は黒字転換したとのことです。宮崎、北洋、中京、宮崎太陽、島根、青森、福井、福岡中央、おきなわフィナンシャルグループの9行が最終減益だったようです。合計の純利益は39%増の5079億円で、2期ぶりに増益基調に戻ったとのことです。地銀決算が好転したのは新型コロナウイルス禍で急増した実質無利子・無担保融資(ゼロゼロ融資)による影響が大きいようで、利息収入が増え、預貸業務などに基づく資金利益が単体ベースで3%増の約1兆7000億円だったようです。本業のもうけを示すコア業務純益は約7000億円と2割増えたとのことです。倒産件数も歴史的な低水準で推移し、前期にかさんだ貸し倒れに備えた費用も減ったようです。地銀合計の与信関係費用は4割減少し、堅調な株式相場を背景に、保有有価証券の含み益は約6割増えたとのことです。