経済産業省が28日発表した1月の鉱工業生産指数（2015年=100、季節調整済み）速報値は95.2となり、前月比1.3％下がったようです。低下は2カ月連続となり、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大による部品不足などで自動車工業が17.2％と大幅に低下したとのことです。全15業種のうち5業種が低下、10業種は上昇したようです。ウエートの大きい自動車工業の減産が全体を押し下げたもようです。普通乗用車や小型乗用車の生産が減り、感染の急拡大で国内取引先からの部品供給が滞りました。自動車メーカー各社は工場の稼働停止を余儀なくされ、17.2％の低下幅は21年9月以来の大きさだったようです。鉄鋼・非鉄金属工業は普通鋼鋼帯や粗鋼の生産が減って3.2％低下、ポリエチレンやエチレンが減産した無機・有機化学工業は3.8％下がったようです。自動車向けが多いプラスチック製品工業は1.3％低下し、一方で電子部品・デバイス工業はモス型半導体集積回路（メモリ）などの増産で10.4％上昇したとのことです。主要企業の生産計画から算出する生産予測指数は2月が5.7％、3月は0.1％の上昇を見込み、自動車などの輸送機械工業は2月に12.3％、3月も13.1％と大幅な上昇を予測するようです。