ブログ

三菱UFJ銀行が在庫買い取り 3メガ初、規制緩和が後押し

三菱UFJ銀行は3メガバンクとして初めて企業の在庫を買い取るビジネスを始めるとのことです。まずは国内の大企業を対象に始め、中堅・中小企業や外国企業にも取引を拡大するようです。昨年秋に施行された改正銀行法で規制緩和が一段と進み、銀行が手掛けるビジネスの幅が広がってきました。日本企業は生産の効率性を高めるため、在庫を極力持たない経営を進めてきました。業種や企業規模によっても異なるようですが、一般的に製造業では0.5~2.5カ月分の在庫を抱えているとされているようです。それでも新型コロナウイルスの感染を抑え込む中国の「ゼロコロナ政策」で現地の生産が滞り、物流に深刻な影響が出ました。半導体が足りない自動車業界では生産調整を余儀なくされ、足元では在庫を積み増す動きも広がっているようです。三菱UFJ銀行が立ち上げる新会社は買い手と売り手の間に入り、買い手に代わって在庫を引き取ることで企業が財務負担を抑えながら積み増やせるようです。三菱UFJ銀行は新会社に必要な資金を貸し付け、全額出資の新会社が企業の在庫を抱えるため、銀行の連結バランスシートには取引先の半導体や小麦などが乗ることになります。グループの貸出残高は今年3月末時点で110兆円。在庫の買い取りに伴う銀行の貸出残高は5000億円程度とみられ、「リスクは限定的」としているようです。

関連記事

GlobalSign SSL

SSL GMOグローバルサインのサイトシール
お客様のご入力された内容は、実用化最高レベルの暗号技術(SSL256ビット)によって暗号に変換された上で送信されます
ページ上部へ戻る