三井住友海上火災保険は非代替性トークン（NFT）のアート作品向けの専用保険を開発しました。第1弾としてNFTの流通市場を手がけるHARTi（ハーティ、東京・千代田）に提供を始めたようです。不正アクセスによる作品の盗難に際し、出品者に保険金を払うとのことです。同様の保険が普及すれば、市場拡大に弾みがつく可能性があるもようです。NFTはブロックチェーン（分散型台帳）技術を使うことで、デジタルデータを偽造不可能な鑑定書・所有証明書付きにしたデジタル資産を指します。補償額は出品価格を参考に作品ごとに決めるようです。数万円程度を軸にし、最大50万円まで設定することが可能で、ハーティの流通市場は約2000の作品が出品され、約3000人が売買しているようです。保険料は非開示で、ハーティが負担するとのことです。三井住友海上は保険の提供先をハーティ以外にも広げ、今後3年間で30社程度との契約をめざすようです。契約は1年単位で更改し、取引市場の事故率に応じて保険料を上下させるとのことです。事故の少ない業者は保険料が下がり、サービス価格が下がりやすくなるようです。