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ハウステンボス売却1000億円規模 HIS、PAGと最終調整

エイチ・アイ・エス(HIS)は傘下のテーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)について、香港拠点のアジア系ファンド、PAGへの売却で最終調整に入ったようです。HISや九州電力など九州の地元株主は保有株を売却する方向で、取引額は1000億円規模になるとのことです。HISはハウステンボス売却で資金を確保し新型コロナウイルス下で打撃を受けた財務基盤の安定を目指すようです。HISはハウステンボス株の66・7%を保有しており、残る株式は九州電力、西部ガスホールディングス、JR九州、西日本鉄道、九電工という九州の地元企業が保有しているようです。PAGとの売却交渉はHISが主導して進めており、地元企業も応じる方向のようです。株式の9割以上を売却する方針で、株式すべてを売る可能性もあるとのことです。PAGは香港に本部を置き、過去にはユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)の運営会社などに投資した実績があります。2021年1月には投資銀行とファンドからそれぞれ幹部人材を招き、日本での投資に本格的に乗り出したようです。HISはコロナ禍の旅行需要の低迷を受け、21年10月期の連結最終損益が約500億円の赤字となったようです。21年11月~22年4月期も最終損益が269億円の赤字(前年同期は235億円の赤字)となり、22年4月末の自己資本比率は6%と、21年10月末に比べて4ポイント低下していたようです。主力の海外旅行の回復ペースも鈍いなか、財務基盤の安定のため、電力小売事業の売却などを進めてきたようです。ハウステンボスは1992年に開業し、入場者数の低迷で2003年に経営破綻しました。野村ホールディングス傘下入りを経て、HISが10年に買収。地元企業5社も出資し再建を進めてきました。

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