内閣府が23日に発表した国民経済計算年次推計によりますと、豊かさの目安となる1人あたりの名目国内総生産（GDP）が日本は2021年に3万9803ドルとなったようです。経済協力開発機構（OECD）加盟国38カ国中20位と、20年の19位から低下したもようです。日本では1人あたりの所得が伸び悩み、個人消費の低迷が経済全体を下押ししているとのことです。日本が20位となるのは18年以来で、3年ぶり。前年の20年は日本が19位、フランスが20位だったが逆転したもようです。フランスは新型コロナウイルス禍からの景気回復が進み、個人消費が伸びたようです。1人あたりGDPは20年の3万8807ドルから21年は4万3360ドルと増え、日本は20年（3万9984ドル）から減ったとのことです。20年と比べて円安・ドル高だったこともドル建ての1人あたりGDPを押し下げたもようです。名目GDPの総額をみると、21年の日本は5兆37億ドルとなり、世界のGDPに占める比率は5.2％となったようです。米中に次いで3位は維持したようですが、比率としては19年の5.8％を下回り過去最低となったようです。日本のドル建てでみた名目GDPは10年に中国に逆転され、3位に低下したとのことです。