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純資産マイナスの生保も、金利上昇で一時的に

東京海上日動あんしん生命保険などが14日に発表した2022年4〜12月期決算で、財務基盤の健全性を示す実質純資産額がマイナスになったようです。金利上昇(債券価格は下落)で保有する有価証券の含み損が広がったようです。一部の債券を時価評価しなくて済む生命保険会社の会計基準などに照らし、会社側は保険金の支払い能力に問題がないとしているもようです。実質純資産額は実質資産負債差額とも呼ばれ、時価評価した資産から危険準備金などを除いた負債の合計額を引いてはじき、14日の発表によりますと、東京海上日動あんしん生命は昨年12月末時点で1106億円、三井住友海上あいおい生命保険は1061億円、T&Dホールディングスの傘下にあるT&Dフィナンシャル生命保険は15億円のマイナスだったようです。生命保険会社は満期まで債券を持ちきることが多く、含み損を抱えても実際の損失として表面化する事態は限られるとのことです。保険会社に認められた「責任準備金対応債券」と呼ばれる会計上のしくみを使えば、保有する債券を時価評価しなくても済むようです。こうした特性を踏まえると、東京海上日動あんしん生命の実質純資産額は5410億円、三井住友海上あいおい生命は3017億円のそれぞれプラスだったとのことです。

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