日本銀行は14日、2023年度の金融機関に対する考査方針を発表しました。金利変動による保有有価証券の評価損拡大などの影響にも重点を置き、金融機関の経営体力を点検するようです。10日には債券の運用損を契機に米銀シリコンバレーバンク（SVB）が経営破綻するなど、金融機関の運用リスクは高まっているようです。新型コロナウイルス禍で中断していた立ち入り検査も4年ぶりに本格的に再開するとのことです。金融機関の資産・負債の構成を踏まえ、金利上昇が経営体力・収益力に与える影響をシミュレーションするようです。実質無利子・無担保融資（ゼロゼロ融資）の返済本格化による自己資本への影響や、地方銀行を中心に人手不足のもとでの経営管理体制も確認するとのことです。