財務省が18日発表した4月の貿易統計速報によりますと、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4324億円の赤字だったようです。赤字は21カ月連続のようですが、赤字幅は前年同月比で半分に縮小したようです。原油価格の高騰などが落ち着き、輸入額が27カ月ぶりに減少し、自動車などの輸出も伸びたもようです。輸入はエネルギー価格の高騰が一服し、前年同月比で2.3％減の8兆7208億円だったようです。原油が25％減の8830億円、液化天然ガス（LNG）が24.8％減の4219億円で全体を押し下げたとのことです。原油はドル建て価格が前年同月を22.6％下回り、為替レートは7.6％の円安になったものの、円建て価格も16.7％下がったようです。世界銀行によりますと、23年4月のWTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）の月平均価格は1バレル当たり79.4ドルで前年同月比（101.7ドル）で約2割下落したようです。輸出は8兆2884億円で2.6％伸びて、4月として過去最高を更新したようですが、伸び率は鈍化しているもようです。自動車や科学光学機器などが増え、地域別では米国向けが1兆6569億円と10.5％増、アジアは4兆2937億円で6.3％減ったもようです。