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10.132023
8月の経常収支、7カ月連続で黒字 2.2兆円
財務省が10日に発表した8月の国際収支統計(速報)によりますと、海外とのモノやサービスなどの取引状況を示す経常収支は2兆2797億円の黒字だったようです。黒字は7カ月連続で、前年同月のおよそ3倍になったとのことです。資源高の一服で輸入額が減少し、貿易赤字の縮小が経常黒字を下支えしたもようです。経常収支は輸出から輸入を差し引く貿易収支や、外国との投資のやり取りを示す第1次所得収支、旅行収支を含むサービス収支などで構成するとのことです。8月は原油高などが落ち着いていたことから貿易収支が改善し、インバウンド(訪日外国人)の増加で旅行収支が2582億円の黒字と比較可能な1996年以降で同月としては最大だったもようです。貿易収支は7495億円の赤字で、赤字幅は前年同月から1兆7113億円縮み、輸入額が18.2%減の8兆6430億円、輸出額が2.6%減の7兆8935億円だったようです。輸入額の減少はエネルギー価格の低下が要因で、商品別に見ると石炭が48.6%減、液化天然ガス(LNG)が43%減、原油を含む原粗油が24.2%減だったようです。8月の原油の輸入価格はドルベースで1バレルあたり82ドル8セントと27%下落していたもようです。第1次所得収支は3兆6387億円の黒字で8%減少し、サービス収支が3029億円の赤字だったとのことです。