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5.212024
23年度の実質GDP1.2%増、3年連続でプラス 外需が支え
内閣府が16日に発表した2023年度の国内総生産(GDP)は物価変動の影響を除いた実質の成長率が前年度比で1.2%増だったようです。3年連続のプラス成長となったもようです。輸出や設備投資が堅調で、個人消費の弱さを補ったとのことです。名目では5.3%増だったもようです。実質GDPの実額は558兆円と18年度以来、5年ぶりに過去最高を更新したようです。名目の実額は597兆円で同じく過去最高となったもようです。実質の項目別でみてみますと、設備投資が0.4%増えたほか、輸出も3.0%伸びたようです。年度後半にダイハツ工業の品質不正による自動車生産や出荷の停止が響いたものの、年度を通しては増加したとのことです。個人消費は0.6%減り、円安や原油高などを背景とした物価上昇に賃金の伸びが追いつかず、振るわなかったようです。住宅投資は0.6%増、政府消費は0.5%増、公共投資は4.1%増だったようです。外需が内需の弱さをカバーする構図となったもようです。寄与度でみてみますと、外需は1.5%のプラスで、内需は0.2%のマイナスだったようです。GDPでみたインフレ率であるGDPデフレーターは前年度比で4.1%上昇したようです。統計でさかのぼれる1981年度以降で過去最高となったとのことです。収入の動きを示す雇用者報酬は名目で前年度比1.8%増、実質で1.6%減だったもようです。実質の成長率は21年度が2.8%増、22年度が1.6%増で縮小傾向にあり、名目と実質の成長率の乖離(かいり)は広がっており、物価上昇が名目値を押し上げているとのことです。