日本銀行が19日に発表した国際決済銀行（BIS）の統計によりますと、2024年3月末の邦銀の国際与信残高（最終リスクベース）は5兆1362億ドル（約776兆円）だったようです。昨年12月末に比べ927億ドル増え、2四半期連続で過去最高を更新したようです。一部の信託銀行が信託財産を時価評価で報告したことにより、株価上昇を反映したもようです。新しい少額投資非課税制度（NISA）の開始に伴う外国株投資への資金流入も押し上げに寄与したとのことです。国際与信統計は銀行の国内本支店から海外への貸し出しのほか、国債や社債、株式など海外への証券投資も含むようです。邦銀の海外支店から海外顧客への貸し出しも対象になり、BISが世界31カ国・地域の統計を四半期ごとに公表しているとのことです。地域別の内訳をみてみますと、米国向けは1217億ドル増加し2兆3913億ドル。欧州向けは74億ドル減少し1兆914億ドルだったとのことです。