日本銀行が29日に発表した7月の貸出約定平均金利によりますと、国内銀行の新規貸し出しの平均金利は0.794％だったようです。地方銀行の平均は0.918％と2018年10月以来の高水準だったもようです。既存融資の平均金利が今年に入り、前月の水準を上回り続けるなど、日本銀行が3月にマイナス金利を解除して以降、貸出金利の上昇傾向が続いているようです。7月の新規の長期貸し出しの平均金利は地方銀行が6月の0.971％から1.003％に、第二地方銀行は6月の1.056％から1.135％にそれぞれ上昇したようです。都市銀行は6月から下がったものの、国内銀行の新規の長期貸し出しの平均金利は2カ月連続で1％台となったとのことです。既存の融資金利は国内銀行全体で0.83％と、6月（0.825％）から上昇したようです。都市銀行、地銀、第二地銀のいずれも6月から上がっており、年初からの上昇傾向が鮮明になっているようです。日本銀行は7月末の金融政策決定会合で追加利上げを決め、8月1日に政策金利を0〜0.1％から0.25％に引き上げたようです。7月中の平均金利に利上げの影響は含まれておらず、多くの銀行は9月以降、変動型の住宅ローン金利や融資金利の指標となる「短期プライムレート（短プラ）」を引き上げる方針のようです。