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11.52024
鉱工業生産、9月は1.4%上昇 2カ月ぶりプラス
経済産業省が31日に発表した9月の鉱工業生産指数(2020年=100、季節調整済み)速報値は101.1となり、前月比で1.4%上がったようです。自動車工業や無機・有機化学工業がけん引し、2カ月ぶりのプラスとなり、生産の基調判断は前月同様に「一進一退」としたようです。全15業種のうち10業種が上がったとのことです。伸びが最も大きかったのは自動車工業で前月比7.1%のプラスでした。台風10号の接近に伴い、トヨタ自動車などが一時停止していた国内工場の稼働を再開したことが影響したようです。フェノールやポリエチレンといった無機・有機化学工業は6.6%のプラスとなり、設備や原材料調達におけるトラブルが解消したようです。セパレート形エアコンなどの電気・情報通信機械工業も2.2%上昇し、今夏の猛暑による冷房需要の高まりが寄与したようです。低下した5業種のうち、半導体製造装置などの生産用機械工業は1.7%下がり、中国や国内向けの生産が減ったようです。化学工業は乳液や化粧水類が落ち込み1.6%低下したとのことです。主要企業の生産計画から算出する生産予測指数は10月に前月比で8.3%の上昇を見込むようです。企業の予測値は上振れしやすく、今までの傾向をふまえた補正値は5.1%のプラスにとどまる見通しのようです。11月の予測指数は3.7%のマイナスとしたとのことです。