商工組合中央金庫（商工中金）は11月中に、全額出資の人材サービス子会社を設立するようです。人手不足の深刻化や採用難といった中小企業が抱える課題について、人材の紹介や育成などで支援するもようです。2025年4月に本格稼働する予定で、数年以内に数億円の売り上げ規模を目指すとのことです。新会社の名称は「商工中金ヒューマンデザイン」で10人程度の体制とするようです。資本金は5000万円。新会社では人材紹介会社との連携などで、経営人材や人手の確保に困る中小企業に人材を紹介する事業を手掛けるとのことです。商工中金が開発した従業員の幸福度可視化サービス「幸せデザインサーベイ」事業を新会社に移管し、サーベイ結果を起点に組織改善につなげるワークショップやヒューマンスキルを磨く人材育成プログラムも展開するようです。専門子会社を設立する背景には、中小企業の人的課題の深刻化があります。商工中金が6月に実施した中小企業向け調査では約7割が人材確保や人材育成に課題があると回答したようです。子会社を通じて、人的課題を包括的に解決できるようにするとのことです。